泡の科学 bubble and science 2004 8 9
8月8日の日曜日に、大型書店で探してみましたが、
やはり、「泡」について、物理学的に研究したものは少ないですね。
泡というと、子供にとっては、シャボン玉で、
サラリーマンにとっては、ビールの泡でしょう。
たいていの人は、こうした「泡」について疑問を持っていないでしょうが、
「泡」には、いろいろな謎があります。
実は、こうした「泡」について、
構造や力学を研究したものは少なく、
現在でも、科学的に解明されていない部分があるのです。
泡というと、微小なものは、マイクロバブルがそうでしょう。
巨大なものは、宇宙の構造がそうであるという考えもあります。
宇宙の構造が、泡の連結構造ではないかと考えた人もいました。
確かに、泡の連結構造は、不思議ですね。
たとえば、ビールを、ビールグラスに注ぐと、
大量の微小な泡が、連結構造を作っています。
時には、その中に、大きな泡が存在しています。
こうした泡の連結構造には、どのような力学が働いているのか。
おいしいビールを飲みながら、つい考えてしまいます。
極小から極大まで扱うのが、泡の科学でしょうか。
ビールを飲んで科学しましょう。
しかし、ビールの小話にしては、話が大きくなってしまいました。
科学 science 2004 6 27
今日(6月27日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「極小泡 新ビジネス泡立つ」
「不思議なマイクロバブル」
「普通、泡は、ゆらゆら上昇して、水面で、はじけて消える。」
「ところが、マイクロバブルは上昇するうちに、どんどん小さくなり、
最後には水中に消える。」
「しかも、消える瞬間、泡の内部は、
太陽表面に匹敵するセ氏数千度の高温と、
世界一の深海底の水圧より、はるかにしのぐ数千気圧の高圧になると考えられている。」
記事では、このマイクロバブルを、殺菌や魚の養殖に使えるという紹介があります。
私だったら、このアイディアを、別の用途で考えます。
実は、ここ数年、悩んできたことがあるのです。
たとえ、一瞬でも、
「太陽表面に匹敵するセ氏数千度の高温と、
世界一の深海底の水圧より、はるかにしのぐ数千気圧の高圧になる」ということが気になります。
私は、昔から、超高温と超高圧の環境を作る方法はないかと考えていました。
科学というものは、いつかは、ブレークスルーがあるのですね。
海には、豊かな資源があります。
たとえば、重水素にリチウムなどです。